暗室で写真を現像・プリントしてみよう

「フィルムで写真を撮っています」というと、「暗室で現像やプリントしたりするの?」と
期待の眼差しで見つめられることがたまにあります。

もろもろ考えると結局お店に頼んだ方が早いし安いので、基本そうしていますが
写真を自分の手でプリントするのは楽しく、何か儀式的な気がして癖になる作業です。

 

現像やプリントに必要な設備を揃えようと思うと、結構大変です。
薬品、道具だけでなく、真っ暗にできる部屋、しかも水環境付き。
薬品は産業廃棄物なので、家の下水道に流してはいけません。
(どこかに頼んで処理してもらう必要があります)

ということで、手軽に「暗室でのプリント体験」を楽しむにはレンタル暗室をお勧めします。
「なんだか玄人っぽくて、なかなか一歩踏み出せないな」と思っている方向けに、
レンタル暗室ではどんなことが行われているのかをご紹介できればと思います。

 

まず、初めての方であれば「現像・プリント体験ワークショッップ」を開催しているレンタル暗室を選びましょう。プロ専用とかでなければ、たいていは開催していると思います。
私はモノクロしか体験したことがないのですが、流れを書いてみます。

かなり大雑把なので各方面からのツッコミがありそうですが…
詳細は、ぜひ、お店の方に教わってくださいね!!
(液に浸す時間などは、使う液によって異なるので省略です。)

 

<現像の流れ>
暗い場所での作業
1. 撮り終わったフィルムを、大きな糸巻きのようなリールに巻いていきます。
2. 巻き終わったらタンクの中に入れて、しっかり蓋をします。

明るい場所での作業
3. タンクの中に現像液を入れて、カチャカチャふり、現像液を出します。
4. 停止液を入れてカチャカチャふり、停止液を出します。
5. 定着液を入れてカチャカチャふり、定着液を出します。
6. 水をひたすら流し入れて水洗し、終わったら干します。
7. 乾いたらケースに入る長さに切って、保存。

以上です。正直に言いましょう。

現像は、そんなに楽しい作業ではないと思います…
途中経過が良く分からず、最後に見慣れた状態のフィルムが出てきて
ようやく「おぉっ」となります。
体験という意味で1回やれば十分かな、と個人的には思います。
科学の実験みたいなものです。

 

<プリントの流れ>
焼き付けは、こんな大きな顕微鏡みたいな引き伸ばし機を使います。
プリントしたい印画紙の大きさに合わせてイーゼルをセットし、
上からフィルムを通して光を当てていきます。

 

明るい場所での作業
1. プリントしたい写真を選びます。ライトボックスに当てるとわかりやすいです。
2. プリントしたいコマをネガキャリアに挟んで、引き伸ばし機にセットします。

 

暗い場所での作業
(セーフライトという赤いランプは付いていますので、若干は見えます)
3. 部屋の灯りを消して、引き伸ばし機のランプをつけ、ピントを合わせます。
4. 引き伸ばし機のタイマーの露光時間をセットします。
5. 引き伸ばし機のランプを消して、印画紙をセットします。
6. スイッチを押すと、セットした時間露光されます。
光を当てている時間が長いほど濃い写真になります。
7. 現像液、停止液、定着液の順に浸していきます。

8. 最後に、水の張ったトレイに入れ、水洗し、乾かします。

現像液に入れると、真っ白だった印画紙に徐々に自分の撮った画が浮かび上がってきて
ドキドキします。よく映画やドラマで見る、あれです。笑

 

一連の流れを書きましたが、実際には3と4の間にテストプリントを挟みます。
手早くやっても、1枚焼くのに5〜10分ほどかかりますし、失敗すると印画紙ももったいないので
印画紙を細長く切ったものを使って、
紙で隠しながら1秒ごとにスライドさせたりしてそのネガに適正な露光時間を計ります。

 

また、ここからプリントに個性を出していくために
コントラストに変化を付けるフィルターをかけたり、
濃く出したい部分だけを焼く覆い焼きをしたりします。

 

「なんでも鑑定団」で写真のプリントが出てきた際、コメンテーターの方からの
「ネガを元に複製できるのに、なぜプリントにそんなに価値があるのですか?」
という質問に対し、
「音楽でいうとネガは楽譜でプリントは演奏。指揮者の采配で素晴らしい演奏ができる」
と鑑定師の方がおっしゃっていて、なるほど〜〜と思いました。

みなさんの撮ったネガも、プリント次第で
まだまだ違った可能性を秘めているかもしれません。
そう考えると、ワクワクしませんか??
ぜひ一緒に一歩、踏み出しましょう。

 

最後に、私がレンタルさせていただいたことのある暗室を2店舗ご紹介。

鈴木寫眞工房@五反田
suzukisyashin.sakura.ne.jp
各ブースに現像液バットと停止液バットを装備していて、自分の作業に集中できます。
水洗後は機械を使って自動で乾燥してくれて楽ちんです!(1時間1,000円 薬品代 1L 150円)

 

アウラ舎@押上
https://www.facebook.com/寫眞喫茶アウラ舎-588904351284456/
喫茶店の2階で、なんと一組(2名まで)貸切で利用できます!こちらも機械で乾燥できます。
価格もだいぶ安いので半日籠りたいです。
(1時間500円 薬品代1,000円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2 Replies to “暗室で写真を現像・プリントしてみよう”

  1. 中島もと子 より: 返信

    道具、変わってないんですね。もちろん引き伸ばし機などは、性能良くなってるんだろうけど(引き伸ばし機にタイマーなかったような気がする)。ピンセットは、相変わらず竹ですか⁉
    展覧会に出す写真などは、写真屋さんにお願いし、自分で焼いていたのはキャビネかその倍サイズくらいまででした。大きいと、ひずんだりしたから・・。焼き付けるときに、いろんなテクを教わり、いろいろ無駄に遊んでいました。
    短い写真部活生活(暗室あり!)でしたが、ブログを拝見し、思い出し懐かしむことができ、うれしいです。ありがとう。

    1. この日使った引き伸ばし機は、なんとピントを自動で合わせてくれました。タイマーが無かったら、自分で測ってたということですよね!?大変ですね…!ちなみにピンセットは、相変わらず竹です。今の技術ならもう少しいいものを作れそうですよね。笑
      暗室がある学生生活、羨ましい!!私も大学生の際にその気になれば使えた環境だったので、今思えばもったいないことをしました。。。焼き付けのテク、全然知らないので教えてほしいです!

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