中判カメラってどんなのがあるの?その2

前回に引き続き、代表的な中判カメラの紹介をしていきます。
メーカーによって特徴がかなり異なる一眼レフについてです。

 

ハッセルブラッド
中判カメラの中では比較的小ぶりですが、作りは堅牢でNASAのアポロ計画で月面写真の撮影に使われていたそうです。後ろについているフィルムマガジンを変えるとフォーマットやフィルムを変えることができます。
レンズは全てカール・ツァイス で、全体的な写りはシャープながらもツァイス特有のとろけるような美しいボケが、その場の空気を演出してくれます。
後程ご紹介するブロニカやマミヤは、ハッセルを参考に作られています。堅牢と書きましたがいろいろとお作法があって雑に扱うと簡単に壊れます。それさえも「格式高い感じ」と魅力に感じてしまうのが、ハッセルユーザーです。

 

ゼンザブロニカ
見た目はハッセルブラッドとそっくりで、国産のため和製ハッセルとも呼ばれるほど。創業者の名前「善三郎」と「ブローニー」「カメラ」を掛け合わせた名前とのこと。おちゃめな名前ですが、ハッセルよりも一回りくらい大きく重く、善三郎氏のこだわりのつまったカメラ。私の中では武士のイメージです。
ゼンザノンという純正のレンズもありますが、特徴的なのはニコンとおなじ「ニッコールレンズ」と使えるということ。ニコン派の人は見逃せないカメラです。


(Photo by Yasu Kozy)

 

Mamiya RZ67
こちらも日本製のカメラです。ハッセルやゼンザブロニカと同じような形ですが、使い勝手の面でいろいろと改良が見受けられます。
名前の通り6×7の比率のため縦横があるのですが、後ろについているフィルムマガジンが回転するため、カメラを構えたまま縦横を切り替えられます。
また、電子シャッターなので巻き上げが自動です。
愛用者で有名な写真家は市橋織江さん。作品撮りはもちろん広告写真も、こちらのカメラを使われているそうです。
見ての通りブロニカ(左)よりもさらに大きく、もともとはスタジオ用だったようですが、ファインダーも大きいので眺めていて迫力があります。


(Photo by Masahiro Yasui)

 

PENTAX67
今まで紹介していたものと異なり、こちらはアイレベルファインダー(顔の前で構える)なので一番違和感が無いかもしれません…サイズ以外は。
化け物のよう(?)に大きいため通称「バケペン」と呼ばれています。構えていると小顔効果が狙えると思います。
見た目と呼び名によらず、柔らかな描写をするなと個人的には思っています。愛用者は濱田英明さん、荒木経惟さんなど。
アラーキーがこのカメラを使ってポートレートを撮っている動画を見たことがあるのですが、大きくて無骨なカメラを振り回している姿がかっこよかったです。

(Photo by ササキタカヒロ)

 

PENTAX 645N
こちらもPentaxですが、フォーマットは6×4.5。
今でもデジタル中判カメラとしてこのPENTAX645シリーズは続いています。
先ほどのバケペンと同じくアイレベルファインダーですが、打って変わって小型。そして露出・自動巻き上げ・オートフォーカスと全て自動化されています。

(Photo by Yuya Muto)

 

Mamiya7
RZ67同様、Mamiyaというメーカーのレンジファインダーカメラです。
注目はこれまで紹介した中判一眼レフとは一線を画す軽さ。ボディにプラスチックを多く使っているため、レンズを含めても1kg程度です。画質の良さと機動力を兼ね備えたMamiya7は山岳写真家に人気のようで、石川直樹さんも愛好家です。写りは比較的シャープな印象です。

(Photo by Yuya Muto)

試行錯誤して冬山に連れていくこともできるようです…

 

Fujifilm GX617
そろそろ名前からフォーマットがイメージできている頃だと思いますが、このカメラはそう、6×17という比率、パノラマ写真が撮れます。
鮮明な中判で撮るパノラマ写真。考えただけでうっとりします。(どんな写りか気になった方は、ぜひ「GX617」で画像検索してみてください)

(Photo by Yuya Muto)


と、最後の方はなんだかマニアックな部類になってきましたが。。。今回はこんなところで。
ご紹介したカメラは中古カメラ屋さんのフィルムコーナーにたいていありますので、ぜひ触ってみてください。(GX617は無いかもしれない…)

軽さも大事な要素だと思いますし、見た目や使い心地も重要です。

ちなみに私は、ハッセルのファインダーをのぞいた瞬間に「欲しい」と思ってしまいました。ちょっと重いけれど、それも気にならないほどに。
みなさまも「連れて歩きたい」と思えるような相棒に出会えますように!

 

末筆ではございますが、当記事作成にあたりカメラの画像提供にご協力いただいたみなさま、ありがとうございました!

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