はじめてのフィルム中判カメラ

「持っているカメラの中で一番の相棒は何ですか」と聞かれたら、迷わずハッセルブラッドと答えます。カメラを大事そうに抱えながら、上からファインダーをのぞき込んでシャッターを押す。撮っている姿さえもフォトジェニックなカメラ・・・と勝手ながら思っています。

 


(Photo by まるやゆういち)

 

悲しいことにフィルムの種類は年々少なくなり、値段も上がっています。一方で新しいフィルムが出たり、写ルンですやコンパクトカメラのブームが少しだけ再燃したりと、フィルムの灯は、まだ消えてはいません。

フィルムユーザーの輪を広げることに少しでも貢献できれば・・・という思いを胸に、「もっと気軽にフィルムカメラを楽しもう」というキーワードでいくつか記事を書いていきたいと思います。

 

フィルムカメラで撮っていると言うと、「大変そう」と言われることがあります。
さらに中判カメラとなると「とてつもなく難しそうなものを操っている」と思われているようですが…
実は全くそんなことはありません。
そもそも中判カメラって?普通のカメラとどう違うの?フィルムは何を買えばいいの?そんな疑問にゆるりとお答えします。


(Hasselblad 500C/M)

 

中判カメラとは
一言でいうと、「中判フィルム」を使うカメラです。
多くの人がイメージする「フィルム」というのは、円柱のケースに入った写真左側の状態のものではないでしょうか。これは135フィルムや35mmフィルムと呼ばれます。
一方、中判フィルムは120フィルム、220フィルムと言われ(ブローニーフィルムとも言います)プラスチックの棒に紙と一緒に巻き付けられた状態で入っています。


上:135フィルム
下:120フィルム

中判だと何がいいの?
まず、見ての通り135フィルムと比べて、フィルムが大きいです。
ということは、「映すことができる情報量が多い=画質が良い」ということになります。

例えば以下は同じカール・ツァイス社製のPlanerというレンズで、同じ場所・時間帯に撮った写真です。カメラやフィルムの特性、F値などいろいろと異なってはいますが、中判カメラと35mmカメラで撮った画質の鮮明さの違いが少しだけ感じていただけるのではないかと…


上:Contax Aria + Planer 1.4/50
下:Hasselblad 500C/M + Planer 2.8/80

 

レンズは異なりますが、これも同じ場所・時間帯で、中判カメラとレンジファインダーで撮った写真の比較です。レンジファインダーもクリアに写ってはいますが、夕焼け空のざらつき感が違います。


上:Contax TVSⅢ + Vario Sonner 3.7-6.7/30-60
下:Hasselblad 500C/M + Planer 2.8/80

というわけで、より繊細な写真、大きく引き伸ばしたい写真に中判カメラは向いています。
更に大きな大判カメラというものもありますが、いわゆる写真スタジオで固定された状態で使うケースが多く、
商業用写真でも、持ち運びの容易性と画質の良さを求める場合は中判カメラが選択されたようです。(果敢に山奥に持ち込んでいる有名フォトグラファーさんもいますが)

 

フォーマットと撮影枚数

ちなみに、同じ中判フィルムでも、カメラによって撮ることができる写真の横幅が変わります。
ロクヨンゴ(6×4.5cm)・ロクロク(6x6cm)・ロクナナ(6x7cm)・ロクハチ(6x8cm)なんて呼ばれています。フィルムの長さは同じなので、横幅に応じて枚数が変わります。(カメラによっては、複数のサイズに対応することも可能です)。

120フィルムで撮れる枚数(220の場合は倍の数撮れます)
ロクヨンゴ(6×4.5cm):16枚
ロクロク(6x6cm):12枚
ロクナナ(6x7cm):10枚
ロクハチ(6x8cm):8枚

InstagramやチェキSQ10など、スクエア写真が流行っているので、今は意外と6×6の方が人気なのかもしれません。「スクエアは構図が難しい」と言うひともいれば「日の丸構図でもオシャレになる」と言う人もいたり…
要は好みだと思いますので、自分のお気に入りフォーマットを探してみましょう!

次回は有名な中判カメラを具体的に、いくつか紹介していきます!

2 Replies to “はじめてのフィルム中判カメラ”

  1. 中島もと子 より: 返信

    むか~し、昔、学生時代、部活で使える暗室に入って、ツンとする匂いの中、写真を焼いていたことをこのブログでなつかしく思い出しました。叔父から貰ったカメラはブローニーフィルム。給料一カ月分を投入したミノルタ一眼レフと併用。フィルム代印画紙代に悩む若い時代でした。
    上からのぞいている姿、私も撮っておいてもらえば良かった!
    ブログ楽しみにしています。

    1. そうだったんですね!!やっちゃんから聞いた事なかったので、とても驚きました!!
      私も、フィルム代・現像代に悩む30代です笑
      暗室についての記事も今度書いてみようと思っています。没頭しているうちにあっという間に時間がたってしまう、独特の空間ですよね。
      叔父さまからいただいたカメラは何だったのかも気になります。どんな写真を撮られていたのか、見てみたいです!

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